-悲しみのないソウルはソウルにあらず-とは誰の言葉だったか。このアルバムを聞いていると底抜けの明るさと細部にわたって制御された知性を感じる。しかしながらとてもソウルフルである。本場もびっくりである。
Arthur Verocaiの27歳のときの処女作で、Elis Regina, Jorge Ben, Ivan Linsなどのプロデュースの傍ら作り上げられたジャズサンバである。Frank Zappa, Miles Davis, , Wes Montgomery等の影響を受けて作られた。What’s Going On、Bitches Brew、Hot Ratsのごった煮である。
後に生まれるヒップホップ界隈への影響は凄まじく、MF DOOMのOrris Root PowderではNa Boca Do Solがサンプリングされていたり、madlibに”残りの人生、これを毎日聴き続けられるよ“と評価されている。
最後のkarinaの暴力的と思える音数と音圧を最大ボリュームで体験して欲しい。
-C.Y